変形性脊椎症・ヘルニア
もともとは4足歩行であった生物が、2足歩行に進化したのが人類です。発達した頭蓋を支えるための背骨(脊椎)ですが、重力のために負荷がかかる宿命にあります。
背骨(脊椎)も椎体と呼ばれる骨がたくさん組み合わさった関節で構成されています。椎体と椎体の間には、椎間板という軟骨があり、背骨をスムーズに動かす助けをしています。
大きな負担がかかったり、尻もちを付いた拍子に、椎体がつぶれて、「圧迫骨折」することがあります。また椎間板という軟骨が飛び出てしまうと、「椎間板ヘルニア」と呼ばれる状態になります。いずれにしても、脊椎の中にある神経を圧迫することで、激しい痛みやしびれを伴います。重症化すると、手足のまひが出ることもあります。
重症化して手術が必要になる場合は速やかに連携医にご紹介いたします。
手術の適応にならない場合は、痛みやしびれを抑える注射や飲み薬や、湿布・塗り薬など使用します。椎体と椎体の間をけん引する物理療法も効果的です。
「圧迫骨折」の原因として、骨粗しょう症があります。当院では骨粗鬆症の検査として骨密度測定を行っております。骨粗鬆症と診断した場合は、骨を強くする薬をお勧めします。
注射と内服薬があり、回数も毎日投与、週一回投与、月一回投与、半年に一回投与と様々な薬がありますので、患者様のニーズに合わせて治療することが出来ます。