認知症の原因と治療・ケア
もの忘れと言ってもいわゆる年相応の「健忘」の場合もありますが、これは日常生活に支障をきたしません。
「認知症」と診断されるのは、日常生活に支障をきたしている場合になります。
本人が認知症になっていても、自覚できない場合があります。ですから、身近な人の気づきも大切です。「以前と違うな?」「なにか変だな?」と感じたら、早めに受診してご相談してください。
『認知症はどうせ治せないからから、受診しても仕方ない!』というのは大きな誤解です。「認知症」になる原因ごとに治療が異なります。いわゆる“脳の病気”なのか、それ以外なのかをまず判別して、治療可能な状態を見逃さないことが重要です。
認知症が進行してしまうと、
- 他の病気の発見が遅れる。
- 手術ができない。
- 家族に大きな負担をかける。
- 老後を楽しめない。
- 自宅で暮らせない。
など、様々なことで困ります。そうならないために、進行を抑えたり、症状を緩和したりする薬やケアがあります。早期の診断が重要ですので、お気軽にご相談ください。
受診の際は、問診票を印刷・記載してお持ちいただけると、助かります。
【もの忘れ問診表】(クリックで別ページPDF)
神経そのものが原因の疾患例
パーキンソン病
レビー小体型認知症
血管性認知症
前頭側頭型認知症
など
神経以外が原因の疾患例
糖尿病
肝性脳症
ビタミン欠乏症
ホルモン異常症
慢性硬膜下血腫
正常圧水頭症
など